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  • 執筆者の写真江夏 泰治郎

とある施設の庭

京都市右京区にある施設にてお庭を作らせて頂きました。

建物周りに設けられた4つの小さなスペースが今回のご依頼の場所です。

大きなスペースではないですが、自然と四季の移ろいを感じられる庭を作庭させて頂きました。


<施工前>


SPACE-1

入口近くの花壇にはあらかじめ植栽されていましたが、少し寂しいので更に植木を追加することにしました。









SPACE-2

建物の角に設けられたスペースはさほど広くありませんが、目立つ場所なので印象的な仕上がりになる様にしてみようと思います。


SPACE-3

次のスペースはL字型です。室外機が無骨な印象を与え、見た目が良くないので隠しつつ、自然な風景になる様に作り込んでみます。




SPACE-4

こちらも室外機が目立ちます。送風が三方向から当たるので植栽には不向きな場所ですが、雰囲気良く仕上げたいと思います。








以上の様に、現場は見た目的にも土や条件などの環境的にも改良が必要な状態でした。 利用される方をはじめ、施設を訪れる方や働くスタッフの方にとっても、心の安らぎになったり季節の移ろいを楽しめたりできる空間を目指して、庭づくりのスタートです。



<施工開始>


SPACE-2

出来上がった庭への立ち入りを防ぐ為に木材で囲いを作成します。また土壌改良も同時に行います。

他の箇所も同じ様に、境界線に沿って木柵を作成していきます。






SPACE-3,4

室外機がある場所は、植木への直風を避ける為、また見た目の印象も良くする為に柵を設置しました。同時に植栽部分の土壌改良も行います。















<完成>


SPACE_1

今はまだ少し寂しいですが、成長してくれるとともに賑やかさも増してくるでしょう。


SPACE_2

シンボルツリーのヤマブキが春になると暖かな黄色い花で出迎えてくれます。

土の乾燥や雨で流れるのを防ぐ為、地表は地被植物で覆います。築山の周りには大きめの栗石を敷き詰めて仕上げとしました。見た目にも美しいだけでなく、軒先から滴る雨滴の衝撃を受け止め土が跳ね返るのを防ぎます。


SPACE_3

カクレミノの鮮やかな緑の葉が白壁に良く映えます。高低差を活かして落ち着きのある植木を組み合わせました。


SPACE_4

比較的風に強いシュロチクをメインとしてこの場は構成しました。築山に景石を添え、白河砂利で和の趣を演出しました。室外機の木柵とも雰囲気が合い良い効果になっていると思います。



殺風景だった空間も手を加えると風景が一変しました。スタッフの方々も、ずいぶん変わりましたね、とても良い庭になって嬉しいです、と写真を撮ったり声を掛けて下さいました。すぐ近くに庭や緑がある喜びをこれからも感じて頂けたら幸いです。


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