江夏庭苑について
「里山への回帰」
ENATSU GARDEN ARCHITECT
代表の江夏大三郎は1971年に東京農業大学造園科を卒業して、同年4月より東京・渋谷の飯田造園設計事務所に入所。1976年4月より京都・上京区の川崎造園に入所。1977年江夏庭苑事務所を京都・山科区で開業し、宇治・炭山に移り現在に至っております。
飯田十基氏は日本において本格的に雑木を庭木として使い始めた人でした。今まで庭木としては見捨てられていた雑木
(主に落葉樹と山野草)の美しさを発見し用いました。飯田氏の庭の成り立ちはとても合理性のあるもので、庭と建物は有機的・機能的につながりを持っています。東京での修業を終え、川崎幸次郎氏に師事しました。川崎氏の庭は、材料の種類とその取り合わせを充分に吟味し用いてあり、京都の奥深い文化を根底にして庭を表現されていました。大変華やいだものですが、決して押し付けがましさがなく、かえって控えめな感じでした。
また後を継ぐ江夏泰治郎は2006年に東京農工大学大学院自然環境保全学分野森林保全学分野を修了しました。森林
砂防・水文の学問の道を志すも、自然とりわけ森林に興味があった自分の原点を見つめ直した時、家業であった造園業が
自分の真ん中に存在したことに気づき、造園業の道を選択いたしました。森林科学で得た知識と経験は庭の造園や管理を
する上で、発想や考え方の基礎となっております。
大学院を終了後、江夏大三郎の飯田造園設計事務所時代の同門であった福住豊氏に師事。三年間の修業期間を過ごしました。福住豊氏の庭づくりは発想豊かでダイナミック。なおかつどこか懐かしさを感じるお庭は、やはり飯田氏の庭づくりに通じるものがあると感じます。その後江夏庭苑事務所へ入社し現在に至ります。
建物と庭園との調和、そして機能としての庭の役割を大切にしながら、心に潤いと安らぎを与える庭作りに励んでおります。庭を美しく保つためには、日常の手入れが大切です。当事務所では、自作・他作を問わず対応させていただきます。