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  • 執筆者の写真江夏 泰治郎

近江八幡市F邸の小さな中庭

更新日:2021年8月19日



Houzzさんよりお問い合わせを頂いた、滋賀県近江八幡市のF様邸の作庭をさせて頂きました。

閑静な住宅街にあるモダンなお住まいに合う様に、まずは既存の蹲や飛び石、照明などを取り除き、リサイクルできる石材や植木を生かしながら一つずつ空間を作っていきます。現場は中庭なので、建物の三方向から眺める庭として十分機能する様に設計しました。




施工中は家屋内を出入りする為、材料や機材の搬出入に気を付けなければなりませんでした。壁面や建具などには養生を施し、万全の体制で施工に臨みました。




和室前には濡れ縁を設置しました。防虫加工を施したヒノキ材を用い、和風の庭にマッチする様設計しました。根太は75mm角、床材は40mm厚の物で最低12・3年はもちます。

和室からの出入りがしやすく、使い勝手の良いものとなりました。



水鉢周りの役石、飛び石、沓脱石などの踏石は何度もその上を歩き、不自然なく進んで行ける様に配慮し、あくまで使い勝手の良い庭を目指しました。この事で、お施主様が庭に入られ、水やりや草引きなどやりやすくなると思います。


玄関を入り、土間の下地窓から目に飛び込むのはモミジやダンコウバイなどの潅木類。

窓枠の中に植物の絵が飾っているような錯覚効果を狙いました。

また、足元には築山を二つ設け、向かいの和室やリビングからも違う表情を楽しめます。



玄関土間から和室へ向かう途中、縁先手水鉢を設置しました。和室から張り出した濡れ縁に座って手を清めることもできます。


建物に沿って三方に三和土風の犬走りを施工しました。

犬走りは雨粒や泥の跳ね返りを防ぎ、建物の基礎を保護します。また、通路としても機能します。
















各部屋から眺める風景は四季折々変化し成長していくと思います。お若いF様の新生活がスタートします。小さなお庭の中に色んな要素をまげるのは大変でしたが、四季の変化をダイナミックに感じる事ができるお庭となりました。

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