堺市にある築200年の古民家の改修工事に伴い、お庭もリフォームをされたいと造園をさせていただきました。
建物の工事と並行して、私たちも段階的に作業に入らせていただき、既存の植木の伐採、整理、景石の移動、水琴窟の再生、苔や植木の植栽などを行ってきました。
玄関前のお庭です。景石を整理しました。この家を長い時間見守ってきた松も形を整えて再出発です。
風情ある梅の木を生かすように、周りは灌木を整理しました。
主庭へと続く延段と、
飛石周りです。以前は固くなった土がそのまま剥き出しでしたが、整地して苔を貼ると趣が一段と増してきます。
地模様を緩やかなラインで構成しました。まだ右奥へと続く空間を意識してもらうためにも一役買っています。
水琴窟の壺の周りには長年泥が溜まっていたのでそれを取り除き、壺に沿って深さ1mほど土を掘り上げ、土の流入を防いだ上でグリ石で壺の外側を囲い、水琴窟も完全復活を遂げました。
奥のスペースは既存の景石や飛石を使用した力強い印象のお庭になるよう工夫しました。
主庭から前庭に戻る際に見える通路。切り石のみで構成し、一番格式高い仕様となっています。良い材料を使用させていただきました。
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