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  • 執筆者の写真江夏 泰治郎

吹田市S寺の庭

更新日:4月26日


20年前に整えさせて頂いた庫裡の裏手の庭を、この度庫裡の新築に合わせて庭もリニューアルして欲しいとのご依頼を承りました。


京都風の庭、そして山野草をふんだんに楽しみたい、という施主様のご希望に沿う庭の提案をさせていただきました。


こちらの敷地は、三角地形となっていてスペースも限られているため、計画が容易ではありませんでした。

上記のご希望に加えて、ご住職のご趣味である鉢に入った植物を楽しむスペースも盛り込むべく、計画させていただきました。


今回も、庭に奥行き感を出すために、地模様と地割を工夫しました。

先ずは沓脱石から始まる石伝いのアプローチです。




この庭を歩かれる方の歩幅などをイメージしながら飛び石の位置を決めていきます。







続いて、砂利のエリア、その奥が苔のエリア、そして植栽の位置を決めていきます。









四目垣の向こう側はサカキで区切られた植木鉢スペースです。完全に仕切ってしまうのではなく、奥のエリアも想像させるような複層的な景観の変化が見られるように工夫しました。





植栽は、苔のエリアの外周を取り囲むように施しました。庭の中央部は広く空間が確保できるため、全体を見渡した時に広く感じられるような設計としました。



大きな室外機の目隠しのために、こちらも四目垣を作成します。植栽はカラタネオガタマとドウダンツツジを使った生垣でゆるく仕切ります。






植木は雑木を中心にし、北山台杉を加えて、京都の雰囲気を醸し出すように杉苔を使いました。

雑木の木陰で生き生きと育ってくれるのを願いながら今回使用した山野草は、バイカカラマツ、ショウジョウバカマ、シュンラン、イカリソウ、ホウチャクソウ、シラユキゲシ、リンドウ、ギボウシ、アズマイチゲ、ノコンギク、チゴユリ、キキョウ、キョウガノコ、ホトトギス、シロヤマブキです。


山野草は半日影を好むものが多いです。こちらは西日が強い場所でもあるので、日向でも強いものを選んでいます。日当たりなどの条件を吟味しながら、植える植物の種類や場所を考えました。

灌木としてはサラサドウダン、ヒメウツギ、アセビ、ヒサカキ、シモツケを使用しました。





雑木は柔らかな印象となるように、コバノトネリコ、ネジキ、ヤマコウバシ、クロモジ、ヒメシャラ、ドウダンツツジを選びました。北山台杉と他の植木が調和するような構成です。


吹田市は京都に比べて乾燥している地域です。苔が育ちにくい環境でもあるので、今回は1日2回ミスト噴射するタイマー装置も設置しました。

とてもくだけた雰囲気の庭に仕上がり、かつ管理もしていきやすいので、長く楽しんでいただけると思います。

最後に、施主様より記念に1枚撮っていただきました。これからも末永くお庭を楽しんでいただけたらと思います。







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