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東大阪市 R寺
東大阪市の街の真中にあるお寺です。本堂・庫裏と開山堂の二区に渡って境内があります。街中の雑踏の中の立地であるので、
境内に別世界を出現させるように考えました。お寺にお参りになる信者さんが境内の緑で心安らいでいただきたいと思いました。
庫裏の玄関は松の老木とモミジの木で訪れる人を迎えます。座敷前はスペースが限られています。古い石の橋桁を延段にして用い、
奥行の短い庭をその延段によって横の広がりを感じさせ、庭に少しでも広さを感じられるように作庭しました。左の角に塩釜型の
水鉢を、右の角には四角型灯篭と光悦寺垣を据えて、視線を移動させてより庭を広く見せるようにしました。開山堂の庭は、
鶴・亀の石組と須弥仙石組、七重の塔などの構造物で慶びを表現しました。そして東屋を設け、近くに水琴窟の蹲を組み、
開山堂を訪れた人々に安らぎと潤いの空間を提供したいと思い造園をしました。
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