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Writer's picture江夏 泰治郎

目隠しフェンスの施工



なかなか寒い季節が終わりません。最高気温が10℃を上回ることがない日が続きますと、たくさん着込んでも体の芯まで冷えるので仕事終わりの風呂が最高に幸せな時間です。

 さて今回大阪府吹田市の御宅で、玄関に続くアプローチの目隠しフェンスを施工しました。アプローチから1段(1mほど)上がったところには庭とサンルームがあり来客の目線などが気になるスペースで、これまでは太い孟宗竹を立てて並べ、腐ったら取り替えるというのを繰り返しておられたそうです。しかし、その度に太り竹の数量を確保するのも設置するのも大変ですし、今回は長持ちするように木材でフェンスを組み上げました。

 柱は水に強いヒノキを用いました。できるだけ華奢に見せるため建築の根太に用いるような6cm角の物を用い、防虫塗料を全体に塗布しました。立子には2cm×4cmの防腐処理済の木材を短い辺を表に出し、町家の格子(仕舞屋格子)をイメージしすっきりとした印象を出しました。立子を止めるステンレスの釘もデザイン上のアクセントになります。また雨が直接フェンスが当たらないように屋根をかけ、ガルバリウムの板金仕上げとしました。フェンス全体は床面から少し離れ、水が直接フェンスに当たらないように配慮しています。

 仕上がってみると、全体としてはスッキリとした印象で、立子のピッチも絶妙でフェンスの向こう側も見えそうで見えないちょうどいいものとなりました。写真にはないですがアプローチ入り口の木戸と色を合わせており(ウォールナット)全体の統一感も大事にしました。





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