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Writer's picture江夏 泰治郎

京都市上京区H邸の茶庭




京都市上京区の閑静な住宅街にある新築のお宅で、お茶会に用いる坪庭を作庭させて頂きました。こちらの中庭はスペースとしては三畳ほどの広さで、茶庭としての機能を持たせつつ

美しくまとめることが課題でした。



茶庭の露地として使うので蹲を設け、蹲への導線となる飛石や沓石は一つ一つ吟味した上、

それらを据え付ける際には高さや向き歩きやすさなどを何度も確認を行いました。

蹲から奥へ盛り土をし、地模様をつけることにより空間の広がりを感じられるようにし、

お庭の境界には杉皮張りの垣根を設け引き締まった空気感を醸しだしました。



蹲を取り囲むように植栽を施し、建物に囲まれた環境ではあるのですが、自然を感じることができるように樹種選定に於いても工夫しました。この空間に適切であると考えられる生長

のゆっくりした、且つ樹高が低く収まるものを中心に植栽し、その上で四季折々の楽しみを得られる庭となっております。

例えばドウダンツツジは4月頃スズランのような可愛らしい花を楽しめ、秋には鮮やかな紅葉も楽しめます。他にクロモジは柔らかい印象を持った木で地味ではありますが3月頃美しい花を咲かせます。



今回作庭させて頂いたような茶庭はオーナー様の流派や考え方によってお庭造りも変わってきます。一番大切なことは使い勝手の良いものとすることです。茶庭の露地は茶室へ至る導線にある一つの装置として捉える必要があり、尚且つ美しさも兼ね備えていなければなりません。三方を犬走りで囲うことにより、建物基礎を保護することは元より日々のお手入れもやりやすくなるかと思います。

小さくも調和の取れたほっとするお庭ができたと思います。





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